ロボコンブログ

『ロボラジ』MCが語る! 国技館は一回行かなきゃ損です(3) — 高橋智也

先生を国技館に!

「ダンシング・カップル」の次の年「激走! ロボ力車」に、5年生になってもロボコンに出場していますね。

「ダンシング・カップル」ではこだわりを貫いてロボットを作り、力を出し切ったものの、地区大会で負けてしまったんです。その時・・・顧問の先生が泣きはったんですよね。勢田先生といって、すごくお世話になっていたんです。国語の先生で、機械工学の専門の先生じゃないのですが、体育館で練習する時など、毎日夜11時とか12時までつきあってくれるんです。体育館のはじっこで毛布一つでぽつんと座って見てくれていて。

その先生が、普段は何も言わないんですけど、地区大会で負けた後の解散式で「僕は来年で退職だけど、もう一回全国大会に行きたかった」と泣いていて。その姿を見て「うわあ、なんで連れていけんかったんやろう」と思いました。奈良高専は通常4年生で引退するので、僕らも5年生までやるつもりはなかったんですけど、その時にもう1年やって、もう一回国技館に行こうと決めたんです。

先生を国技館に連れていこうと。

チームメンバーと話して、引退するはずだった他の同期も残ってくれて。普通は下の学年の子がリーダーになるんですけど、自分がもう1年やりたい、と言ったらいいと言ってくれたんですよね。絶対勝つロボットを作って、「勢田先生を国技館にもう一度!」が目標になりました。

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勝つにあたって作戦は?

例えば物流関係を開拓して。通常学校は商社を通して注文することが多いのですが、そうすると頼んでから届くまでに大体2ヶ月ぐらいかかるんですよね。5月に注文して7月終わりに届く、というスケジュールだとアイデアが固まっていない段階で発注しないといけなかったりして苦労していたので、自分たちでもっと早く、もっと安く材料を手に入れられるお店を探しました。物流を開拓することで、ロボットをどんどん作り、壊して、直せるような体制を作ることができました。

気に食わへんことはその場で言う

ロボット製作だけではなく、チームワークも苦労することが多いのかなと思いますが、そのあたりはどうでしょう?今現役の学生さんの中でチームをまとめるために、苦労している人たちにアドバイスをするとしたら?

けっこう揉める原因は小さいことだったりするんですよね。内容しょぼくなりますが、朝めっちゃ早く来る人が、朝来ない人に対して不満を溜めていて、それが日が経つにつれて発展していったり・・・笑四六時中一緒にいると、そういう小さいことが積み重なって問題に発展しますね。根底には、あいつはこう考えるから・・・みたいな決めつけがあったりするので、とりあえず気にくわへんのに我慢しているようなことは その場で言った方がいいです。「あいつら朝来おへんなぁ」と思いながら我慢してある日突然「だってお前ら朝来へんかったやんけ!」と爆発してもしょうがないので(笑)

3年間チームリーダーを務めていますが、どうチームをまとめていたんですか?

月並みな言葉になりますが、とにかくコミュニケーションです。メンバーのところに頻繁に行くのがミソだと思います。一人一人できることは違っていて、余計な口出しをしない方がいい人、つきっきりで見た方がいい人、タイプはそれぞれあるんですよ。そこを感じ取って一人一人に合わせてコミュニケーションをとるのが大事です。一律に何かしようというのは一番よくないと思います。

一見作業が遅いように見える人も、最初の壁を乗り越えるまでに時間がかかるだけで、その後はすいすい行く人もいます。それをアドバイスしないで、最初の壁の前で止まらせておいているチームをみると、もったいないなあと、後輩を見ていてもたまに思います。だれでも最初はできないですし、高専生の能力って、初期の知識量はあまり差がなくて、入ってからどれだけものを作ったかとか周りをよくみているか、というとこで差がついていくんだと思います。だから一緒にやっていけば一緒に大きくなれると思います。僕はメンバーに恵まれていて、それほど大変な苦労はしていないんですが、リーダーってそういうことなのかなあと。

国技館には一回行かなきゃ損です

目標叶って、その年全国大会に出場されていますが、国語の先生の反応はどうでしたか?

めっっっちゃ泣いて喜んでくれました。残念ながら優勝はできませんでしたが、恩返しできたかなと。

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国技館に出たときのことって今でも覚えてますか。

セット脇の入場口から入って、フィールドに出たときに、なんていうんですか、人の圧力が・・・。ものすごく人がいますよね、国技館って。下から上までばーっと。人の圧力に飲み込まれて。国技館ってこんなにすごいところやったんやな、ってすごく感動しました。

やはり地区大会とは別物ですか?

別物ですよ!全然感じが違います!!セットも全然違うし、ライトの量もすごいです。スモークたいて、レーザーなんかも飛んでいて、「なんやここは?!」と。あのときのことは今でもよう、覚えてますね。あれをみてから後輩には「国技館には一回行かなきゃ損やで」とずっと言うようになりました(笑)

『ロボラジ』って知ってます?

高橋さんは現在『ロボラジ』のMCでもありますね。事務局も『ロボラジ』を知ったのがここ最近なのですが、いつ頃からやっていたものなのですか。

2006年ぐらいだったかな、もともと津山高専の方が始めたネットラジオで、それを大阪府立高専の方が引き継ぎ、その人が就職するタイミングで08年に自分が引き継ぎました。今僕が3代目で・・。4代目募集中です。

ラジオの目的は何だったんですか?

ロボコニスト同士でロボコンのあるある話を、わいわい楽しく話せたらいいよね、というのがラジオの趣旨です。当時 twitter等SNSが発達していたわけではなかったので、他校と話したいと思っても掲示板ぐらいしかなかったんですよね。ペースは不定期でロボコン関連のイベントがあったら現れます。4月は高専ロボコンのルールが発表されるので、ルールブックをみんなで読んで、突っ込みどころや、こんなアイデアはどうだろうか、とか話したり。

4月のルールブックの読み合わせの回、ひっそり聴きました。先々のルール問い合わせの参考になってよかったです(笑)

あとは現役生が出演したときは地区大会の裏話をしたり、大学ロボコンの大会や放送がある時は、それについての感想など。ラジオなんですけどラジオを聴いている人もしゃべる人も知り合いだったりするので、大体ロボットの話をして盛り上がっています。最近はtwitterの影響で 現役・OB以外の人も聴いてくれるみたいです。放送日時はtwitterで告知しているので、#roboradi で検索してみてください。あ、4代目MC 募集中です。

最後に高専生へメッセージ・応援を。

僕はOBになってしまいましたが、卒業してから今まで、ロボコンほど燃えるものはまだ見つかってないので、現役生は「今」に熱中してほしいです。初めて全国大会のスポットライトを浴びたときの瞬間は5年たった今でも覚えていて、頭に焼き付いて離れない。あの光景、是非現役生には見てほしいです。

高橋さん、ありがとうございました。そしてロボラジが今後ロボコンチャンネルに出張するかも・・・?!詳細はロボコン事務局公式twitterで告知しますのでお楽しみに!次回は2014年ABUロボコン準優勝チームのメンバー”ひさけん”が登場します!

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