『ロボラジ』MCが語る! やりたいことを全部やる(2) — 高橋智也
ロボット名は結構情報が詰まっているんですよ!モチーフにしているものを想像できますし、アイデアを表す名前になっていたりします。過去だとモーターのスペックがそのままロボット名になっていたり、ロボットが飛ぶ場合は、ロボット名も飛ぶ系の名前になっていました。そうすると「お、こいつは期待できる」とか。
高専生って、他高専のロボットのことが気になっているので、一番ロボット名が多く情報を拾えたりするのかな。ロボット名から読み取れることから読み取ろうと。けっこう一生懸命考えているんですよ。一説によると一番長く考えてるのはマシン名なんじゃないかと(笑)。
アイデアだったら実現できるかできないか、というのがありますが、名前は決める基準がないじゃないですか。だからものすごく悩むんです。で、一生懸命考えたあげく被っているとですね・・・すごくショックなんですよ。去年、奈良は長野と被って結構ショックを受けていました(笑)
あまり変わっていない印象を受けます。
一言で表すと・・・「変」な感じ。
「変」の内訳・・・。うまく言えないんですけど、なんていうか、複雑なマシンを見て、あやしい、あやしい、って喜ぶみたいな!
分かりにくいですかね。この感じ、高専生なら分かってくれるんじゃないかなあ。とにかくマシンの技術に触れることが好きなんですよ。
ロボコンのロボットには皆さんご存知のように高専ロボコンには勝つロボットと”おもしろロボット”と2種類あって。勝つロボットはひたすらシンプルに シンプルに、故障箇所が少ないロボットになっていくわけですが、言っちゃうと面白くないんですよね、それは。そんなことより自分も知らないような新しい機構を使っていって、チャレンジしていこうという。その結果新しいことをどんどんやると、不具合との戦いになっていって。地区大会でも負けてしまったりするわけですが、とにかく先輩らは新しいことをどんどんしていく感じでした。
自分たちの頃はチーム結成の前に、プレゼンテーションを勝ち抜かないといけなかったんです。先生にプレゼンをして、そこで認められると開発に進めるのですが、認められるには面白いアイデアが求められたんです。
しましたね。そして落ちました(笑)まだ1年生だったので。
僕が入学した頃は、奈良は全国大会から遠のいていまして。地区大会で対戦相手チームが「奈良高専だから安牌だろ」と言っているのが聞こえてめっちゃ悔しくて。全国大会に出るようなロボットを作ってやろうと思って、3年生のときに全国大会に出れました。レイエスさんたちが優勝した大会ですね。ただ勝つためにはやっぱりいろいろ妥協していました。自分はこうやったら面白いと思うけど、でも勝つんだったらこっちの方が合理的だから、とけっこう割り切っていたところはありましたね。
自分たちがこだわりたかったことを全部こだわれたんです。前の年に勝ちを狙ったので、次は勝ちを狙わないロボットを作ろう、とデザインに全力投球してみることにしたんです。基本的にロボコンでは外装は二の次で、機械の設計後に、それにあわせて外装を作るというのが一般的ですが、僕らはこの年はまず外装を設計して、それに入るように機械を入れてみよう、と。
誰もやらないことをやろう、と。みんながやりたがらないデザインで一番をとったら面白いんじゃないかって。その年はデザインを本気でやって、ロボットに着せる服もそれ専用のメンバーがずっとやっていて。型紙を自分でひいてミシンで全部縫って。男の子ですよ(笑)。髪の毛も普通はビニール紐で作ったりするんですが、本物のウィッグを使ったり。とりあえずがんがんお金使っていこう!みたいな(笑)。気づいたら全体予算の4分の1を外装に費やしていましたね。
可愛らしさに合わせて中の機体を作り込もう、というコンセプトだったのですが、そうすると人形型のロボットに収まるように機構と回路を設計しなければならず、全ての機構が入るわけではないので、どこを削るか、すごく悩みましたね。たとえばロボットの足幅なんかは当然広い方がバランスがいいんですけど、極限まで削って50mmぐらいにまで削って設計して。
地区大会で敗退しました。けどこだわりにこだわって当時自分たちの出せる力は全部出して作り、自分としてはすごく自信のあるものができたと思っているので、今でも一番愛着があるロボットです。もちろん思い返すとああすればよかったなぁ・・・といったことは色々あるんですけど、 それはしょうがないかなあと。たぶんどんな選択をしても後悔しないことは不可能なので、現役の高専生にはその時やろうと思ったことを思いっきりやってほしいです。
(続く)
国技館は一回行かなきゃ損です